2021年6月17日(木)開催「CO2有効利用技術と開発・事業動向」セミナーのご紹介!
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◆本日ご紹介セミナー◆
2021年6月17日(木)開催
「CO2有効利用技術と開発・事業動向」
~講師5名(早稲田大学、IHI、大阪ガス、産業技術総合研究所、三井化学)から詳説~ セミナー
https://www.tic-co.com/seminar/20210617.html
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※ライブ配信受講の方のテキスト資料はセミナー開催日の直前にお送り致します。
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フィンセント・ファン・ゴッホ:ジャガイモを食べる人々
1885年|油彩|81.5×114.5 cm|ゴッホ美術館
新型コロナウイルス禍で外出の自粛が要請され、巣ごもり生活で自炊する人が増えています。
さまざまな食材が値上がりする中でも、上昇率が最も高いのがジャガイモです。
カレーやシチュー、ポテトサラダ、コロッケの洋食にも、肉じゃがや味噌汁の具などの和食にも使える便利さで、「備蓄」の役割も高まっています。
そこで今回は「じゃがいも」「馬鈴薯」に関する俳句を取りあげてみます。
じゃがいもはアンデス原産のナス科の一年生作物。
早春に植えた種薯(たねいも)の茎が分岐して初夏に花を咲かせ、地下茎の先が肥大することによって殖(ふ)えます。
その形が馬の首につける鈴に似ていたことから馬鈴薯(ばれいしょ)の名があります。
収穫される部分が地下にあるため低温に強く飢饉(ききん)が頻発したヨーロッパで栽培が奨励され、日本には400年以上前、慶長年間にオランダ人によって伝わりました。
じゃがいもの名前の由来は、オランダ人が東洋貿易の根拠地としていたジャワ島のジャガトラから来たことによります。
俳句では「じゃがいもを植う」は仲春、「新馬鈴薯(しんじゃが)」は初夏、「じゃがいもの花」は仲夏、「じゃがいも」単独では初秋と季語が変わります。
ここではそれぞれの季節に詠まれた句を選びました。
フィンセント・ファン・ゴッホ:ジャガイモの植え付け
1884年|油彩|70.5×170 cm|フォンデアハイト博物館
仲春の季語「じやがいも(馬鈴薯)植う」
地平線向けて馬鈴薯植ゑ進む
森田峠(もりた とうげ) (1924-2013)
じやが薯を植ゑることばを置くごとく
矢島渚男(やじま なぎさお) (1935-)
初夏の季語「新馬鈴薯(しんじやが)」
新じゃがはトンネルや畝や株元の土をフィルムなどで覆うマルチ栽培をして、4月から6月に走りの出荷が始まります。
風味は淡白で、季節感と初物を味わいます。
新じやがを太陽の子と云ひつ食う
大野林火(おおの りんか) (1904-1982)
新じやがを掘る裸アポロの力瘤(力瘤=ちからこぶ)
平畑静塔(ひらはた せいとう) (1905-1997)
仲夏の季語「じやがいもの花」「馬鈴薯の花」
曇りつつ大英帝国馬鈴薯の花(馬鈴薯=いも)
山口青邨(やまぐち せいそん) (1892-1988)
じやがいもの花の起伏の地平線
稲畑汀子(いなはた ていこ) (1931-)
フィンセント・ファン・ゴッホ:ジャガイモのバスケット
1885年|油彩|45×60.5 cm|ゴッホ美術館
初秋の季語「じやがいも」「馬鈴薯」
じやがいもは煮たり焼いたり土の神
小檜山繁子(こひやま しげこ) (1931-)
万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり
奥坂まや(おくざか まや) (1950-)
私も詠んでみました。
新じやがを蒸す緊急事態なほつゞく
白井芳雄
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さて、本日も6月開催セミナーをご紹介!
2021年6月17日(木)開催
「CO2有効利用技術と開発・事業動向」
~講師5名(早稲田大学、IHI、大阪ガス、産業技術総合研究所、三井化学)から詳説~ セミナー
です!
★本セミナーでは、二酸化炭素の各種有効利用に関する技術開発および事業の最新動向、今後の展望について、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
●プログラム
Ⅰ.カーボンニュートラルに向けたCO2有効利用技術の現状と今後
早稲田大学 先進理工学研究科 教授
関根 泰 氏
【講演要旨】
世界的に、グリーンディール・グリーンイノベーション・グリーントランスフォーメーションが叫ばれている。このような流れの中で、脱化石資源の流れはもはや変えようがない。我々は地下資源に頼ってきた時代から、地上資源に頼る時代へとパラダイムシフトをしていかねばならない。そのための技術の現状と今後について展望したい。
【目次項目】
1.世界と日本の二酸化炭素再資源化の動向
2.二酸化炭素再資源化の技術分類
3.二酸化炭素再資源化の技術の現状の詳細の紹介
4.早稲田大学での最新の取り組み
~低温で二酸化炭素をエネルギー資源化する新手法など~
5.二酸化炭素再資源化の技術の今後の展望
6.まとめ
7.質疑応答
Ⅱ.IHIにおけるカーボンリサイクル技術開発の取り組み
株式会社IHI
技術開発本部 技術基盤センター 物理・化学グループ 主幹研究員
鎌田博之 氏
【講演要旨】
脱炭素社会の構築に向けては、化石燃料の使用により発生したCO2の分離回収および回収したCO2を炭素源として再利用するなど、所謂カーボンリサイクル技術の確立が必要である。燃焼排ガス中に含まれるCO2の分離回収技術およびCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するCO2転換技術についてその原理と特徴を述べる。特にIHIが取り組んでいるカーボンリサイクル技術として触媒を使ったCO2のメタン化や低級オレフィンの合成プロセス等について紹介する。
【目次項目】
1.CO2排出抑制および脱炭素化に向けた動向
2.CO2分離回収および有価物への転換技術の原理と特徴
3.IHIにおけるCO2のメタン化技術の開発
4.IHIにおけるCO2の低級オレフィン化技術の開発
5.質疑応答・名刺交換
Ⅲ.SOEC高温電解による高効率ガス合成(メタネーション)技術革新への挑戦
大阪ガス株式会社
エネルギー技術研究所 SOEC・ガス合成技術開発室 室長
大西久男 氏
【講演要旨】
メタネーションは、既存の都市ガスの輸送・貯蔵・流通インフラやユーザーの機器・設備の多くをそのまま活用できるため、社会コストを抑えながら脱炭素化を円滑に進めることができる合理的な手法である。SOECメタネーション技術(高温電解・ガス合成技術)は、水とCO2を原料とし、水電解水素製造をも上回る非常に高いエネルギー変換効率で非化石電力によりメタン等を合成可能な革新的な非化石燃料製造技術として期待されている。本講演では、本技術の概要と今後の展望などについてご紹介する。
【目次項目】
1.都市ガスの原料・製造法の変遷
2.Daigasグループのカーボンニュートラルビジョン
3.SOECメタネーション技術の特徴
4.当社の取り組みと今後の展望
5.質疑応答・名刺交換
Ⅳ.大気中CO2から都市ガス原料合成する新たな触媒プロセスの開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所
エネルギープロセス研究部門 エネルギー変換プロセスグループ グループ長
倉本浩司 氏
【講演要旨】
集中的に発生するCO2だけでなく、大気中に希薄に存在するCO2まで、広い濃度範囲下でCO2を回収し、これを燃料へ変換する技術の開発を進めている。
この技術の確立により、政府が目指す2050年脱炭素社会実現に貢献することを目指している。本講演では産総研で展開しているCO2分離回収の前処理を必要としないメタン直接合成技術の開発状況をご紹介する。
【目次項目】
1.DAC技術を含めたCCU技術の動向
2.二元機能触媒を用いたCO2回収・直接変換技術
3.今後の展開
4.質疑応答・名刺交換
Ⅴ.CO2排出量削減と有用化学品への変換
三井化学株式会社 シニア・アドバイザー
中部大学 先端研究センター 特任教授
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)フェロー
藤田照典 氏
【講演要旨】
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするというのが日本の目標である。目標達成には、再生可能エネルギーの導入に加えて、CO2排出量の削減(省エネ)とCO2の資源化(再資源化)の両方の革新技術が求められる。本講演では、化学品の製造に焦点を当てて、CO2排出量の削減とCO2の化学品への変換について演者の考えを紹介したい。
【目次項目】
1.CO2排出の現状
2.化学品の製造/CO2排出の視点から
3.CO2からの化学品の製造/全体像
4.CO2排出の少ない化学品の製造方法
5.まとめ
6.質疑応答・名刺交換
詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓
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2021年6月17日(木)開催
「CO2有効利用技術と開発・事業動向」
~講師5名(早稲田大学、IHI、大阪ガス、産業技術総合研究所、三井化学)から詳説~ セミナー
https://www.tic-co.com/seminar/20210617.html
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本日は白井芳雄が担当いたしました。
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