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2025年4月

2025年4月30日 (水)

水曜俳句 季語「八十八夜」のブログと書籍『日米のデータセンタービジネスと技術の最新動向 2025』のご紹介

水曜俳句  4月30日(水

 

八十八夜はちじゅうはちや) 晩春

 

「八十八夜」は、立春から数えて88日目のことを指し、2025年は明日5月1日にあたります。

「日本の歌百選」のひとつ『茶摘み歌』の中で「夏も近づく八十八夜」と歌われ、世代を超えて親しまれている季語です。

歌詞の由来とされている京都の宇治周辺では、かっての茶摘女と呼ばれる女性たちが、歌詞のとおり茜のたすき姿で茶摘みをしました。
素手の作業は怪我をしやすいため、染料の茜の成分を止血剤として活用し、作業を続けたそうです。

この頃を過ぎると遅霜(おそじも)の心配もなくなるので「八十八夜の別れ霜」という表現もあります。

苗代の籾(もみ)まきや畑の種まきなどを始める農業の大切な節目です。

 

 


草も木も水も八十八夜の香

黒田杏子

 

Tea picking 01 

八十八夜の茶摘み風景(京都府南山城村)

vera46, CC BY 2.0, ウィキメディア・コモンズ経由で 

 

 

(担当:白井芳雄)

*************************************************************************

さて、本日は新規取扱い書籍のご紹介です。

『日米のデータセンタービジネスと技術の最新動向 2025』

です!

 

※ 本資料は下記条件のもと、ご試読いただけます ※

準備もございますため、事前にご連絡いただき、当社大阪本社にお越しいただくか、
セミナー開催期間中に東京会場(御茶ノ水・連合会館)へお越し下さいませ。
当社社員立ち会いのもと、ご試読いただけます。

■体裁/ A4判 413ページ
■発行/ 2025年 4月
■定価/ 書籍(紙)+PDF 143,000円(税込・送料込価格)
      書籍(紙)        110,000円(税込・送料込価格)

 

【著者】

Clean Energy Research Laboratory 代表
阪口幸雄 

 


【著者略歴】

・米国のクリーンエネルギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表
・シリコンバレーを中心にエネルギー問題の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解なビジョンを持つ
・専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等
・日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを多数務める
・シリコンバレーに25年以上在住
・日立で17年間最先端の半導体の開発に携わる
・ホームページ http://www.technology4terra.org

 


【目次】

 1. エグゼクティブサマリー
2. データセンタービジネスについて
 2.1. データセンターとは
 2.2. データセンターの歴史
 2.3. バリューチェーンと階層構造
  2.3.1. エコチェーンの主要階層
  2.3.2. クラウドサービスとデータセンター
  2.3.3. 国内のクラウドサービス市場占有率
  2.3.4. データセンターの構造
 2.4. データセンター用サーバー企業
  2.4.1. DELL Technologies社
  2.4.2. Supermicro社
 2.5. データセンター用の機器や規格
  2.5.1. 汎用のラックとAI向けのラックの比較
  2.5.2. データセンターの規格
  2.5.3. 騒音レベル
  2.5.4. エネルギー効率
  2.5.5. オープンスタンダードを目指すOpen Compute Project (OCP)
 2.6. 高性能データセンターに求められる仕様
  2.6.1. 一般的な仕様
  2.6.2. 信頼性や冗長性を評価する国際的な基準
 2.7. 世界のデータセンター動向
  2.7.1. データセンターの設置が多い世界の都市
  2.7.2. 地域別の状況
  2.7.3. 地域分散の進行
  2.7.4. アジア太平洋のデータセンターにおける日本の立ち位置(総務省)
  2.7.5. シンガポールの動き
  2.7.6. 英国の動き
  2.7.7. 欧州におけるデータセンターの効率改善に向けた取組
  2.7.8. ドイツにおける開示制度、効率要件
  2.7.9. 各地域の規制内容
3. データセンターの種類とプロバイダー
 3.1. データセンターの種類
 3.2. それぞれのデータセンターの詳細
  3.2.1. ハイパースケールデータセンター
  3.2.2. コロケーションデータセンター
  3.2.3. エンタープライズデータセンター
  3.2.4. マネージドサービスデータセンター
  3.2.5. エッジデータセンター
 3.3. 小型のデータセンター
  3.3.1. マイクロデータセンター(MDC)
  3.3.2. モジュール型データセンター
 3.4. インターコネクションデータセンター(Interconnection Data Center)
  3.4.1. 種類と名称
  3.4.2. 日本国内でIXを提供する主要なIXデータセンター
 3.5. 不動産投資対象としてのデータセンター
  3.5.1. 投資対象としてのデータセンター
  3.5.2. 米国の事例
  3.5.3. 国内上場REIT等の取組状況
  3.5.4. データセンター特化型J-REIT組成の課題
4. 日本のデータセンターを取り巻く環境やインフラ
 4.1. 日本政府の施策
  4.1.1. 経済産業省資料よりの抜粋
  4.1.2. 経済産業省データセンター事業実施可能性調査よりの抜粋
  4.1.3. デジタルインフラ(データセンター等)整備に関する有識者会議
  4.1.4. データセンター地方拠点整備事業補助金
 4.2. 日本国内のデータセンター建設の動向
  4.2.1. 日本国内のデータセンター建設投資
  4.2.2. データセンター建設コストの上昇
  4.2.3. 都市部への過度の集中
  4.2.4. 新規進出の課題
  4.2.5. 国内データセンターの消費電力量の予想
  4.2.6. データセンターのロケーションと電気/再エネ電力の供給
  4.2.7. データセンターの新設計画
  4.2.8. 東京23区内の新設データセンター
  4.2.9. 国内におけるAI関連の需要見通し
 4.3. インターネットトラヒックの状況
 4.4. 次世代情報通信基盤IOWN(アイオン)
  4.4.1. 概要
  4.4.2. IOWNと従来の光ファイバー通信の比較
  4.4.3. IOWN(アイオン)の主要技術分野
  4.4.4. IOWNの課題
 4.5. 日本を取り巻くインターネットの状況
  4.5.1. 日本の国際インターネット接続
  4.5.2. IX・DC・国際海底ケーブル陸揚局の立地状況
  4.5.3. 日本の国際インターネット接続の課題
  4.5.4. 国際海底ケーブルの陸揚局の分散/国際的なプレゼンスの確立・向上
  4.5.5. データセンタービジネスへの影響
  4.5.6. 海底ケーブルでも大きな存在感を示すビッグテック企業
  4.5.7. 投資主体の変化
  4.5.8. コンテンツ事業者の影響力は拡大
  4.5.9. OTT事業者の直接投資
  4.5.10. Google所有の海底ケーブル
 4.6. インターネットエクスチェンジ(IX: Internet Exchange)
  4.6.1. IXの主な役割とメリット
  4.6.2. IXの種類
  4.6.3. 日本の主要なIX
  4.6.4. IXの仕組み
  4.6.5. 基本的な構成
  4.6.6. IXの今後の動向
  4.6.7. まとめ
 4.7. 日本のデータセンターの電力事情
  4.7.1. 今後の電力需要の見通しについて
5. 日本におけるデータセンター立地条件と各地域の動向
 5.1. 立地条件
  5.1.1. 国内のデータセンターの立地状況
  5.1.2. AIの普及に向けたデータセンターの立地の考え方
  5.1.3. オール光ネットワークの活用による電力消費の分散化
  5.1.4. 日本政府によるデジタルインフラ整備の方向性
 5.2. 地域別の動向
  5.2.1. 各地域の比較
  5.2.2. 東京
  5.2.3. 千葉県印西市
  5.2.4. 関西地方
  5.2.5. 九州地方
  5.2.6. 北海道
  5.2.7. 中国地方
  5.2.8. 四国地方
  5.2.9. 東北地方
  5.2.10. 北陸地方
  5.2.11. 中部地方
  5.2.12. 沖縄
6. 日本のデータセンター市場の動向・コスト・収益性
 6.1. 日本のデータセンター市場
  6.1.1. 日本のデータセンタービジネス規模
  6.1.2. パブリッククラウドサービス市場
  6.1.3. 日本のエッジコンピューティング
  6.1.4. 日本ではコロケーション型とハイパースケール型が拮抗
 6.2. 日本での建設例とコスト
  6.2.1. 建設コスト
  6.2.2. アジア太平洋地域の建設コスト動向と日本との比較
  6.2.3. 具体的な建設コストが判明しているデータセンター
 6.3. 重たい人件費
  6.3.1. データセンター種類による従業員数
  6.3.2. AI・HPC(高性能計算)特化データセンターの運用に必要な人員数
 6.4. 日本国内でデータセンター事業の収益の問題性
 6.5. データセンタービジネスの収益モデル
 6.6. クラウド事業者(ハイパースケール事業者)向けのホスティングビジネスの収益
  6.6.1. 収益モデルの具体例
  6.6.2. コロケーション(場所貸し)ビジネスの収益
  6.6.3. ラック単位の貸出モデルの収益
  6.6.4. エンタープライズ向けデータセンターの収益
 6.7. エッジデータセンタービジネスの収益
  6.7.1. AIを前提とした大容量電力を消費するデータセンターの収益
  6.7.2. AI特化型のエッジデータセンターの収益
  6.7.3. 5G MEC統合サービスのビジネスの収益
 6.8. 電力コストと収益構造
  6.8.1. 電力コストの試算
  6.8.2. 電力コストのリスクと対策
  6.8.3. 赤字リスク
7. 日本のデータセンター事業者
 7.1. NTT
  7.1.1. 概要
  7.1.2. NTTのデータセンター関連の収益モデル
  7.1.3. 開発プロジェクト
  7.1.4. 海外におけるデータセンター事業
  7.1.5. 栃木市における大規模データセンター開発
  7.1.6. 老朽化したデータセンター資産の最適化
  7.1.7. NTTが力をいれる冷却技術
  7.1.8. NTTが力をいれるIOWN(アイオン)APN技術
  7.1.9. 参考:デジタルツイン(Digital Twin)
 7.2. NTT以外の事業者
  7.2.1. さくらインターネット株式会社
  7.2.2. 株式会社ハイレゾ
  7.2.3. ソフトバンクとIDCフロンティア
  7.2.4. 富士通
  7.2.5. 東芝
  7.2.6. NEC
  7.2.7. 三菱グループ
  7.2.8. 三菱商事株式会社
  7.2.9. MCデジタル・リアルティ
  7.2.10. 三菱電機株式会社
  7.2.11. 日立製作所
  7.2.12. 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)
  7.2.13. AGS株式会社
  7.2.14. SCSK株式会社
  7.2.15. ブロードバンドタワー株式会社
  7.2.16. インターネットイニシアティブ(IIJ)
  7.2.17. キヤノンITソリューションズ
  7.2.18. 丸紅株式会社
  7.2.19. 三井物産株式会社
  7.2.20. デジタルエッジ(Digital Edge)
  7.2.21. エクイニクス・ジャパン株式会社
  7.2.22. 株式会社アット東京
  7.2.23. BIPROGY(旧日本ユニシス)
  7.2.24. オプテージ(関西電力グループ)
  7.2.25. NTT TEPCOデータセンター特定目的会社
  7.2.26. 新都ホールディングス株式会社
  7.2.27. CyrusOne(サイラスワン)
  7.2.28. FSデータサービス株式会社
  7.2.29. 大和ハウス工業株式会社
  7.2.30. GLP Japan
  7.2.31. ESR
  7.2.32. グッドマン
  7.2.33. 電力系通信事業者系データセンター
  7.2.34. 建設会社系のデータセンター
  7.2.35. 異業種からデータセンタービジネスへの新規参入
 7.3. 日本のデータセンタービジネスの強み
  7.3.1. 日本企業がデータ主権を重視する背景
  7.3.2. 省エネ・環境対応技術の進展
  7.3.3. 日本のデータセンター業界の成長
  7.3.4. 国内データセンターの需要拡大
 7.4. 日本のデータセンタービジネスの問題点
  7.4.1. 電力供給の制約とコスト高
  7.4.2. 土地の確保とコスト
  7.4.3. 耐震性・災害リスク
  7.4.4. 人材不足
  7.4.5. 運用コスト
  7.4.6. 通信インフラと制約
  7.4.7. 国際接続性の制約
  7.4.8. 規制の厳格さ
  7.4.9. 事業展開の難しさ
  7.4.10. 日本国でのデータセンター関連の規制
 7.5. 海外事業者の日本での動向
  7.5.1. GAFAMの方向
  7.5.2. 現状の傾向はコロケーション(他社データセンターの利用)の方が多い
  7.5.3. 自社データセンターも増加傾向
  7.5.4. メガクラウド企業の国内データセンター投資計画
  7.5.5. 海外のビッグテックによる日本の見方
8. 米国のデータセンターの動向
 8.1. 米国のデータセンターの地域別の状況
  8.1.1. 米国のデータセンターの地域別主要市場
  8.1.2. 共通の課題と現状
 8.2. 大規模クラウドセンターが集中するバージニア州
  8.2.1. バージニア州に集中している理由
  8.2.2. バージニア州が消費する電力量
  8.2.3. 他の州の動向
9. 米国のデータセンター事業者の動向
 9.1. Amazon(AWS)
  9.1.1. AWSの概要
  9.1.2. 主な用途とサービス
  9.1.3. AI事業の強化と成果
  9.1.4. 成長の特徴
  9.1.5. 設備投資(資本支出)の増加
  9.1.6. データセンターの設計と運用
  9.1.7. グローバルインフラストラクチャ
  9.1.8. 持続可能性
 9.2. Microsoft
  9.2.1. Microsoft Azureの概要と成長要因
  9.2.2. AIサービスの貢献
  9.2.3. 強み
  9.2.4. 今後の展望と世界展開
  9.2.5. エネルギー源と効率
 9.3. Google
  9.3.1. 概要
  9.3.2. Googleの市場シェア
  9.3.3. 成長を支える要因
  9.3.4. 設備投資
  9.3.5. 戦略
  9.3.6. 今後の展望
  9.3.7. 全世界におけるGoogleのデータセンター
  9.3.8. テキサス州のデータセンターに10億ドル超を投資
  9.3.9. 本社周辺施設のデータセンター
 9.4. Meta(Facebook)
  9.4.1. Metaのデータセンターの概要
  9.4.2. ルイジアナ州に最大級のデータセンター建設
 9.5. 米国のコロケーション型データセンター事業者
  9.5.1. Equinix
  9.5.2. Digital Realty
  9.5.3. CyrusOne
  9.5.4. Iron Mountain Data Centers
  9.5.5. CoreSite
  9.5.6. Flexential
  9.5.7. Quality Technology Services(QTS)
10. 米国のデータセンターの電力消費について
 10.1. データセンターの電力問題
  10.1.1. データセンターが各州の電力に占める割合
  10.1.2. 電力需要増加への対応策
  10.1.3. 懸念と展望
 10.2. 現在の全米の電力消費と発電リソース
  10.2.1. 過去15年間は4,000TWhで安定推移
  10.2.2. 発電セクターの温暖化ガス
  10.2.3. 米国の各地域による電力源
  10.2.4. 参考:米国の1世帯あたりの年間平均電力使用量
 10.3. データセンターの消費電力
  10.3.1. ラックあたりの消費電力の増加
  10.3.2. 過去と現在の比較と一律ではない増加
 10.4. いくつかの州のデータセンター設置規制
  10.4.1. バージニア州:電力容量の限界
  10.4.2. ペンシルバニア州:AmazonのPPA契約
  10.4.3. テキサス州: AIデータセンターへの規制強化
  10.4.4. オハイオ州:データセンターと電力契約
  10.4.5. カリフォルニア州:データセンター増加に伴う電力需要の増加の見込み
  10.4.6. トレンド:「自前で発電所を用意せよ」
 10.5. データセンターの電力需要の予測
  10.5.1. 現状:2000年から2023年までの推移
  10.5.2. 今後の成長シナリオの概要
  10.5.3. 「Higher Growth」シナリオへの懐疑的見解
  10.5.4. 電力需要の予測に関する見解
 10.6. 2050年の全体電力需要の予測
  10.6.1. 米石油大手、ガス火力でデータセンター向け電力供給に参入
11. ”クリーンな電力“の供給について
 11.1. データセンターのCO2排出量の急増
  11.1.1. 排出量増加の背景
 11.2. カーボンオフセット
  11.2.1. バンドル型とアンバンドル型の違い
  11.2.2. グリーンウォッシュの懸念
  11.2.3. なぜカーボンオフセットや再エネ証書が必要なのか
  11.2.4. AWS(Amazon Web Services)のエネルギー戦略
  11.2.5. Googleのカーボンフリー電力戦略
  11.2.6. Microsoftのカーボンネガティブ戦略
 11.3. 本当の「クリーンさ」を見極めるには
 11.4. 再エネでデータセンターに給電した場合
  11.4.1. 米国における再エネの動向
  11.4.2. 100MWのデータセンターの例
  11.4.3. 風力発電で100MWの電力をデータセンターに供給する場合
 11.5. 「24/7 カーボンフリー電力」実現の課題
  11.5.1. 「24/7 カーボンフリー電力」実現の現状と課題
  11.5.2. 再生可能エネルギーの設置状況
  11.5.3. ソーラー+バッテリーのコストと面積要件
  11.5.4. コストと供給網の制約
  11.5.5. 再生可能エネルギーの現実的な実現可能性
  11.5.6. 米国の風況と日射量
  11.5.7. 地理的条件と実現可能性
  11.5.8. 太陽光発電の活用
  11.5.9. 風力発電の活用
  11.5.10. 最適なエネルギー供給モデルの検討
  11.5.11. 再エネ接続にかかる時間が大きな問題に
  11.5.12. 冗長性が大事
  11.5.13. 再生可能エネルギー計画の障害となる要因
  11.5.14. 解決策の可能性
 11.6. データセンターの立地におけるトレードオフ
  11.6.1. 現在のデータセンター立地の偏り
  11.6.2. 電力供給とネットワーク接続のトレードオフ
  11.6.3. 立地選択の重要な課題
  11.6.4. ハイブリッドアプローチ
  11.6.5. 電力供給とネットワーク接続の優先順位の調整
  11.6.6. データセンター建設にかかる時間
12. 大型の原子力発電所の利用について
 12.1. 現在の米国の原子力発電所
  12.1.1. 原子力発電所の老朽化と投資停止
  12.1.2. 原子力発電所の運転期間延長の課題
 12.2. Vogtle原発の新規建設と問題
  12.2.1. Vogtle 3号機・4号機の意義
  12.2.2. 冷却システムの特徴
  12.2.3. コストと住民負担
 12.3. 原子力発電の今後の課題
  12.3.1. 発電量の維持と新規建設の課題
  12.3.2. 解決策と将来の方向性
 12.4. スリーマイル島原子力発電所の再稼働
  12.4.1. スリーマイル島発電所の再稼働計画
  12.4.2. 再稼働の概要
  12.4.3. 延長運転の目標
 12.5. 再稼働の課題
  12.5.1. Microsoftの意図と戦略
  12.5.2. 再稼働が成功する条件
 12.6. 延長、再稼働、新規開発の比較
 12.7. カリフォルニア州が原発に回帰するか
13. SMR(小型モジュール原子炉)
 13.1. 小型モジュール炉(SMR)の概要
  13.1.1. 現状
  13.1.2. メリット
  13.1.3. 課題
 13.2. SMRと再エネ発電との比較
  13.2.1. 発電コストの比較
  13.2.2. メリット・デメリットの比較
 13.3. NuScale Power社
 13.4. X-energy
  13.4.1. 企業情報
  13.4.2. 技術の特徴
  13.4.3. Xe-100:X-energy の代表的な高温ガス炉(HTGR)
  13.4.4. TRISO燃料:X-energyの技術の中核
  13.4.5. モジュール式アプローチ
  13.4.6. 投資とパートナーシップ
  13.4.7. X-energyの将来展望
  13.4.8. TRISO燃料
  13.4.9. TRISO燃料の利点
 13.5. TerraPower
  13.5.1. 企業情報
  13.5.2. 政府支援と資金調達
  13.5.3. ナトリウム冷却炉と実証プロジェクト
  13.5.4. 主な特徴
  13.5.5. ワイオミング州での実証プラント建設
  13.5.6. TerraPowerの今後の展望
 13.6. ウェスチングハウス
  13.6.1. eVinciマイクロ原子炉の概要
  13.6.2. 設計と技術の特徴
  13.6.3. 運用と耐久性
  13.6.4. 用途と展開可能性
  13.6.5. eVinciの意義と今後の展望
  13.6.6. 原子力電池
 13.7. BWXT Advanced Technologies
  13.7.1. 企業情報
  13.7.2. 米国防総省(DoD)とのプロジェクト
  13.7.3. 移動式マイクロリアクターの特徴
  13.7.4. 契約と製造コスト
  13.7.5. 今後の展望
 13.8. Kairos Power
  13.8.1. 企業情報
  13.8.2. KP-FHR(フッ化物塩冷却型高温ガス炉)の特徴
  13.8.3. エネルギー市場と今後の展望
  13.8.4. Kairos Powerの意義と影響
 13.9. SMRと再生可能エネルギーの比較
  13.9.1. LCOE(発電コスト)の比較
  13.9.2. メリットと課題の比較
  13.9.3. データセンターへの電力供給コスト比較
  13.9.4. データセンターにおけるSMRの適用性と展望
  13.9.5. SMR設置に必要な面積の見積もり
14. データセンターの通信の革新について
 14.1. データセンター間通信
 14.2. 各方式の比較
 14.3. 光ファイバー
 14.4. 6G通信技術
  14.4.1. 6Gの概要
  14.4.2. 6Gの特性と制約
 14.5. 衛星通信技術
 14.6. 量子通信
 14.7. エッジコンピューティングとクラウド技術
  14.7.1. 概要
  14.7.2. コストと導入のしやすさ
  14.7.3. 考え方が異なる
15. データセンター設備側のイノベーション
 15.1. データセンター設備における冷却技術
  15.1.1. 冷却技術
  15.1.2. 代表的な施設の消費電力の例
  15.1.3. ベルギーのデータセンターにおける水冷却システムの詳細
  15.1.4. イノベーションの進展
 15.2. PUEと効率化の重要性
  15.2.1. PUEとは
  15.2.2. 現状のPUE
  15.2.3. PUE改善の課題と取り組み
 15.3. 水冷式冷却
  15.3.1. いくつかの方式
  15.3.2. 効果
  15.3.3. 構成要素
  15.3.4. より高い冷却性能
  15.3.5. 導入事例
  15.3.6. 水冷式と空冷式の比較
  15.3.7. 水冷式リアドア型空調機
  15.3.8. 床下の配管が不要なサイドカー方式
  15.3.9. コールドプレート冷却
 15.4. 液浸冷却技術
  15.4.1. 液浸冷却技術(Immersion Cooling)の概要
  15.4.2. 液浸冷却技術の利点
  15.4.3. 液浸冷却技術の課題
  15.4.4. 液浸冷却の導入事例と普及動向
  15.4.5. 今後の展望:液浸冷却と水冷技術の未来
 15.5. 水中(海中)データセンター
  15.5.1. 水中データセンターの概要
  15.5.2. Microsoft の「Project Natick」
  15.5.3. 水中データセンターの技術的メリット
  15.5.4. 水中データセンターの技術的課題
  15.5.5. 水中データセンターの商業化の可能性
  15.5.6. 液浸冷却技術との関連性
  15.5.7. 水中データセンターの未来
 15.6. AIを活用したデータセンターの冷却
  15.6.1. 仕組みと技術
  15.6.2. DeepMindのAIによるエネルギー削減
  15.6.3. 他の企業への応用と今後の展望
 15.7. 電力と冷却の分析
  15.7.1. データセンターにおける電力と冷却の影響
  15.7.2. 電力と冷却の評価
  15.7.3. エネルギー効率分析
  15.7.4. 数値流体力学(CFD : Computational Fluid Dynamics)解析
  15.7.5. 熱ゾーンのマッピング
 15.8. データストレージ
  15.8.1. データセンターにおけるストレージの重要性
  15.8.2. データセンターのストレージの種類
  15.8.3. テープドライブ
 15.9. データセンターで使用されるUPS
 15.10. UPSの低消費電力化
16. データセンターの主なお客であるクラウドビジネス
 16.1. クラウドとは
  16.1.1. クラウドの利点
  16.1.2. SaaS/PaaS/IaaSの例
  16.1.3. データセンターでAI処理
 16.2. クラウド運用の欠かせないVMware
  16.2.1. VMwareが提供する主な技術とソリューション
  16.2.2. VMwareの技術の利点
  16.2.3. VMware(vSpere上)でのGPUの使用方法
  16.2.4. 利用される主な技術
  16.2.5. 効率的な分散処理
 16.3. クラウドサービスプロバイダー
  16.3.1. 主要プレイヤー
  16.3.2. グローバルのクラウド市場
  16.3.3. クラウド市場の競争の激化
 16.4. クラウド企業の生成AIにおける取り組み
  16.4.1. Microsoft
  16.4.2. Google
  16.4.3. Amazon Web Services (AWS)
  16.4.4. Meta
  16.4.5. IBM
  16.4.6. IBMクラウドの展望
17. データセンターの電力使用を押し上げるA/I
 17.1. AIとデータセンター
  17.1.1. AIの簡単な歴史
  17.1.2. 猫を猫と認識できるようになった
  17.1.3. AI(ディープラーニング)
  17.1.4. 人間の脳
  17.1.5. コンピュータが眼をもつ
  17.1.6. スケール則(scaling law)
  17.1.7. 言語理解が人間と同等に
  17.1.8. 人間レベルを超えた分野
 17.2. 生成AIに必要な電力
 17.3. テンソルと行列計算とGPU
  17.3.1. テンソルとは、
  17.3.2. 動画データ処理
  17.3.3. AI処理に行列計算が必要な理由
  17.3.4. ハードウェアの進化
 17.4. 生成AI大手5社の取り組み
  17.4.1. 生成AIのマーケットシェア(2023)
  17.4.2. モデル開発状況
  17.4.3. OpenAI社
  17.4.4. Google社
  17.4.5. Anthropic社
  17.4.6. Microsoft社
  17.4.7. Meta社
18. GPUの技術とマーケット
 18.1. GPUの市場規模
 18.2. NVIDIA社の動向
  18.2.1. GPUの用途別の売上構成
  18.2.2. GPUの製品群
  18.2.3. 統合アーキテクチャ
  18.2.4. GPUのロードマップ
  18.2.5. GPUアーキテクチャ
  18.2.6. GPU競争状況
  18.2.7. 戦略
  18.2.8. モジュールでの出荷
  18.2.9. モジュール形式が主流となる理由
  18.2.10. H100NVLの概要
  18.2.11. モジュールやラック形式の利点と未来
  18.2.12. データセンターでのGPUの実装
 18.3. GPUが必要または推奨されるアプリ
  18.3.1. AI/機械学習
  18.3.2. ビッグデータ分析
  18.3.3. 動画処理・ストリーミング
  18.3.4. ゲーム開発およびストリーミング
  18.3.5. 3Dモデリング・レンダリング
  18.3.6. 科学計算・シミュレーション
19. 低消費電力化に向けたハードウエアの革新
 19.1. GPU技術の進化
 19.2. 2nmプロセス
  19.2.1. 特徴と消費電力削減
  19.2.2. 2nmプロセスと消費電力の戦い
  19.2.3. GAA、CFET
  19.2.4. 未来への展望
 19.3. アーキテクチャの進化
  19.3.1. GPUとAIフレームワーク統合
  19.3.2. AIフレームワークとGPUの統合の必要性と課題
  19.3.3. 現状の課題
  19.3.4. 今後の展望
  19.3.5. GPUの未来と課題解決の道筋
19.4. AIモデルの最適化と関連技術の進化
19.5. 次世代データセンター技術の進化
19.6. 技術進化の連携と次世代の方向性
20. データセンター関連の用語集

 

詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓

https://www.tic-co.com/books/2025ce03.html

2025年4月23日 (水)

水曜俳句 季語「アネモネ)」のブログと2025年4月25日(金)開催「多管式を中心とした熱交換器の設計法」セミナーのご紹介

水曜俳句  4月23日(水

 

アネモネ  晩春

 

南ヨーロッパの地中海沿岸の原産で、キンポウゲ科の多年草。

花壇や鉢植えなどでおなじみで人参に似た葉をつけ、罌粟(けし)の花に似た美しい花を咲かせます。
日本には明治の初めに渡来して広まりました。

小さな花から直径10センチほどの大きな花まであり、花びらに見えるのは咢(がく)が花弁状になったものです。

花色は、赤、紫、青、白など華やかな色合いが豊富にあります。
花の形は、一重咲き、半八重咲き、八重咲きなどがあり風通しと日当たりのよい所でよく育ちます。

「アネモネ」の語源はギリシャ語の「風の娘」を意味します。
ギリシャ・ローマ神話では、風の神である夫との仲を嫉妬した花の女神フローラにより花に変えられてしまった侍女の名。
あるいは、女神アフロディテに愛された美少年アドニスが猪に突き殺されたとき、その血からアネモネの花が生まれたとされています。

 

 

 

アネモネや神々の世もなまぐさし

鍵和田秞子

 

Anemone-coronaria-in-Dalia-Israel-Zachi-Evenor-176a 

野に咲き乱れるアネモネ

Zachi Evenor, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で 

(担当:白井芳雄)

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☆本日ご紹介セミナー☆

2025年4月25日(金開催

―機械設計・伝熱設計の専門である講師2名による―
「多管式を中心とした熱交換器の設計法」
~各種プラントの中で使用される熱交換器の設計のポイントについて詳説~

                                         セミナー!

 

●日 時   2025年 4月25日(金)10:15~16:45


●会 場   東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
        ※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

●受講料   ◆受講料 49,940円(1名につき)
        (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
        ※上記全て、テキスト代、消費税を含む


●主 催   (株)技術情報センター

 

https://www.tic-co.com/seminar/20250411.html

 

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※ライブ配信受講の方のテキスト資料はセミナー開催日の直前にゆうパックにてお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

 

★本セミナーでは、熱交換器設計のための基礎知識から、多管式熱交換器の伝熱設計・振動解析のポイント、伝熱促進方法、設計プログラム・設計例・計算例、トラブル事例とその対処方法、適用規格・強度計算・構造設計・大型対応などの実際について、経験豊富な板谷氏、佐野氏両講師に詳説頂きます。
★配布テキストはプレゼン用パワーポイント(約120スライド)と、約60ページの文章形式の詳細なテキストを用意しております。

 

●講 師


東洋エンジニアリング株式会社
エンジニアリング・技術統括本部
チーフエンジニア(技術部長)
板谷重基 氏
 
<職歴>
H1年3月、九州大学修士課程を卒業後、東洋エンジニアリング(株)に入社。
R2年6月よりチーフエンジニア(技術部長)に任命される。


●講 師


東洋エンジニアリング株式会社
エンジニアリング・技術統括本部
機械エンジニアリング部
シニアエンジニア
佐野元治 氏

<職歴>
H4年4月、東洋エンジニアリング(株)に入社。
以降、各種プラントにおける多管式熱交換器をはじめとした伝熱機器の伝熱設計に従事。
H26年6月からR2年3月までテクニカルエキスパートに任命される。
入社以来、多感式熱交換器を中心に空冷式熱交換器、加熱炉の伝熱設計に従事してきた。
現在は、東洋エンジニアリング(株)において海外拠点も含めて全社的な伝熱設計技術の
アドバイス、伝熱関連の研究開発、トラブル解析に従事している。


●セミナープログラム●

【受講対象】

エネルギー・環境関連、化学・石油化学など、各種プラントにおいて熱交換器を扱う、あるいは熱交換器に関心のあるエンジニア・技術・研究・開発・設計・生産・施設・運転管理のご担当の方など。

【予備知識】

上記対象者で工学の基礎に関する知識のある方であれば専門知識は特に必要ございません。

【習得知識】

工業用として使われる熱交換器の種類とその構造、伝熱設計の基本とその最適設計方法、機械設計の基本と熱交換器エンジニアリングの流れなどについて、より実際的な知識を習得することが出来る。

【講師の言葉】

熱交換器(Heat Exchanger)は、文字通り、温度の異なる媒体間で熱を交換する機器の総称である。熱交換器は、エネルギー変換や物質変換プロセスに関わる大規模システムにおいて中枢機器の一つであると同時に、われわれの日常生活においても冷蔵庫、エアコンなど熱エネルギーの利用を目的としない機器にも内蔵されており、最も身近な機器の一つといえる。
 このように、熱交換器の適用対象は極めて広く、温度・圧力条件や作動流体も千差万別でその種類は非常に多い。
 ここではエネルギー・環境関連、石油精製、石油化学、その他の各種プラントの中で使用される熱交換器を中心にその種類や特徴、そして多管式熱交換器の伝熱設計や構造設計の手順とそのポイント、最適設計のための配慮事項、トラブル事例とその対処方法、更には近年要請されている熱交換器の大型化や使用条件の過酷化に対応するヒントなどを解説する。


【プログラム】

Ⅰ.熱交換器の種類と特徴

 1.多管式熱交換器
  1.1 多管式熱交換器の基本形式とその構造
  1.2 TEMAタイプ ~固定頭部、シェル、後頭部~
  1.3 バッフル形式
  1.4 チューブ配列
  1.5 流路の選定
 2.二重管式熱交換器
 3.コイル形(単管式)熱交換器
 4.空冷式熱交換器
  4.1 空冷式熱交換器の長所と短所
  4.2 空冷式熱交換器の設計 ~多管式と比較して~
  4.3 吸込通風と押込通風の比較
 5.プレート式熱交換器 ~多管式との比較~
 6.スパイラル式熱交換器
 7.プレートフィン式熱交換器

Ⅱ.多管式熱交換器の伝熱設計

 1.熱バランス
 2.伝熱設計の基本式
 3.対数平均温度差
 4.総括伝熱係数の算出
 5.境膜伝熱係数と圧力損失の算出
  5.1 伝熱に関連する無次元数
  5.2 管内単相流の熱伝達と圧力損失
  5.3 シェル側熱伝達およびストリーム解析
  5.4 凝縮器の設計
  5.5 蒸発器の設計 ~タイプ選定、沸騰曲線~
 6.二重管式熱交換器の伝熱設計
  6.1 内管と外管寸法
  6.2 伝熱計算方法及び設計

Ⅲ.多管式熱交換器の振動解析

 1.固有振動数
 2.気柱振動数
 3.流力弾性振動
 4.カルマン渦振動数
 5.乱流励起振動数
 6.振動判定基準
 7.振動トラブル事例
 8.振動対策事例

Ⅳ.伝熱促進の方法

 1.ローフィンチューブ
 2.ハイフラックスチューブ
 3.ロッドバッフル
 4.EMBaffle
 5.Helixchanger
 6.ツイストチューブ
 7.管内伝熱促進

Ⅴ.多管式熱交換器の伝熱設計の実際

 1.伝熱設計の手順
 2.伝熱最適設計のための方策
 3.伝熱設計プログラム ~HTRI、HTFS~
 4.設計例と計算例
 5.トラブル事例と対処方法

Ⅵ.多管式熱交換器の機械設計の実際

 1.機械設計の手順
 2.材料選定
 3.法規・規格
 4.構造設計上の配慮点
  4.1 熱応力や熱変形に対する考慮
  4.2 保守性改善のための配慮
  4.3 漏れ防止対策
 5.大型熱交換器設計上のヒント


Ⅶ.質疑応答(適宜)

 

詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓

https://www.tic-co.com/seminar/20250411.html

 

2025年4月16日 (水)

水曜俳句 季語「春眠(しゅんみん)」のブログと2025年4月25日(金)開催「系統用蓄電事業と蓄電池の運用・技術開発動向」セミナーのご紹介

水曜俳句  4月16日(水

 

春眠(しゅんみん) 三春

 

唐の詩人、孟浩然(もうこうぜん)の『春暁』という詩の
「春眠暁不覚(しゅんみんあかつきをおぼえず)」
「処処聞啼鳥(しょしょていちょうをきく)」
「夜来風雨声(やらいふううのこえ)」
「花落知多少(はなおつることしんぬたしょうぞ)」
に由来する季語で、春の心地よい眠りのことを指します。

この詩が日本に広く知られるのは、江戸時代初期のことです。
その後、有名な「春眠暁を覚えず」は、朝寝坊を表すように使われていますが、昼の眠たい様子にも使われます。

寒くもなく暑くもなく、過ごしやすい春の夜。朝方になっても、なかなか布団から離れがたく、つい寝過ごしてしまった経験は誰しもあるものです。
夜が明けたのも気づかないほどの快適な眠りの中で見るのはどのような夢でしょうか。

 

 

 

春眠の身の閂(かんぬき)を皆外し

上野 泰

Frederic_leighton__the_garden_of_the_hes  

『ヘスペリデスの庭』フレデリック・レイトン(1830-1896)

 フレデリック・レイトン, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

 

(担当:白井芳雄)

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☆本日ご紹介セミナー☆

2025年4月25日(金)開催

~講師5名(パワーエックス、日本工営エナジーソリューションズ、
オリックス、日本ガイシ、産業技術総合研究所)ご登壇~
「系統用蓄電事業と蓄電池の運用・技術開発動向」

                                         セミナー!

 

●日 時   2025年 4月25日(金)10:00~16:50

●会 場   東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
        ※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

 

●受講料   ◆1日受講   49,940円【1名につき】
        (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
        (午前と午後で受講者が異なる場合でも可)
        ◆午前(プログラムⅠ・Ⅱ)受講   33,000円【1名につき】
        ◆午後(プログラムⅢ・Ⅳ・Ⅴ)受講 38,500円【1名につき】
         ※上記全て、テキスト代、消費税を含む


●主 催   (株)技術情報センター

 

https://www.tic-co.com/seminar/20250418.html

 

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

 

※アーカイブ受講可能
(当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.開催日より7~10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

 

★本セミナーでは、午前(Ⅰ・Ⅱ)に、PowerXにおける系統用蓄電所の開発・導入事例、収益化のための運用方法、日本工営における欧州での系統用蓄電所事業展開の知見、日本での取組み、午後(Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ)には、オリックスの蓄電所事業者としての取組みや課題・展望、NAS電池の特徴を生かした電力貯蔵システムの実例・最新の取組み、レドックスフロー電池の技術開発動向と長期エネルギー貯蔵(LDES)の可能性などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

 

●セミナープログラム●
※恐縮に存じますが、都合により講演順序を変更させて頂くことになりました。
  (講演内容の変更はございません)

Ⅰ.系統用蓄電池の導入・運用事例について

株式会社パワーエックス
小嶋祐輔 氏

[10:00~11:00 → 13:20~14:20]

 系統用蓄電所は、その立地・機器選定から運用の巧拙が収益性確保のカギとなる。国産の蓄電池メーカーであるPowerXから、系統用蓄電所の開発・導入事例の紹介、および系統用蓄電所の収益化のための運用方法について紹介する。

 1.会社紹介
 2.製品紹介
 3.系統用蓄電所の導入事例
 4.系統用蓄電所の運用方法
 5.質疑応答・名刺交換

 


Ⅱ.欧州と日本における系統用蓄電所事業への立上げと今後の展望

日本工営エナジーソリューションズ株式会社
小川隆行 氏

 先行する英国・ベルギーで当社が系統用蓄電所事業を展開してきた知見、日本国内における当社の取組みを紹介すると共に、蓄電池活用の基本、系統用蓄電所事業を巡る課題、将来展望などを投資、EPC、アグリゲータ、システム開発など幅広い事業ポートフォリオを持つ当社の視点を交えて解説します。

 1.当社の概要とエネルギー事業の紹介
 2.欧州における蓄電ビジネスへの取組み(系統用蓄電所<49.5MW/49.5MWh>×2)
 3.日本における蓄電ビジネスへの取組み(系統用蓄電所<25MW/100MWh>、他)
 4.アグリゲータの役割と重要性
 5.当社のエネルギー事業の今後の方向性
 6.質疑応答・名刺交換

 

Ⅲ.国内蓄電事業の商用・本格商用期における課題と方向性(仮)

オリックス株式会社
向山晃治 氏

[13:20~14:20 → 10:00~11:00] 

 国内系統向け「大型蓄電所事業」は、いよいよ本格的な普及期を迎えております。 家庭用蓄電事業で10年以上の経験を持つ当社が「なぜ大型蓄電所事業を展開した」のか、また、蓄電所の本格運用に際して「分かってきた・見えてきたこと」。そして、将来の壮大な「電池サーキュラー社会に向けた課題の見通し」などを、当社の事業内容を踏まえて、蓄電所事業者の視点からご説明させて頂きます。

 1.当社・エネルギー事業のご紹介
 2.国内定置用蓄電事業の「ここまで」と「現在」の考察
 3.現在の系統蓄電所事業者が考える事業課題
 4.今後の市場動向の予測と事業者が取り組むべき課題の例示
 5.当社の蓄電関連事業の方向性
 6.質疑応答・名刺交換


Ⅳ.NAS電池を用いた電力貯蔵システムの実例と最新の取組み

日本ガイシ株式会社
鬼頭賢信 氏

 脱炭素化の促進に伴い、再生可能エネルギーの効果的な活用や大規模な再生可能エネルギーのグリッド接続による電力供給の安定化、そして気候変動による深刻な災害への対応能力の向上など、さまざまな要素から長時間利用可能な蓄電池が不可欠となりつつある。大容量かつ長寿命・高信頼性のNAS電池が貢献できると考えている。本講ではNAS電池の技術紹介に加え、その特徴を生かした実例および最新の取組みについて紹介する。

 1.NAS電池の原理と特徴
 2.長期性能と安全性
 3.導入事例
 4.最新の取組み
 5.まとめ
 6.質疑応答・名刺交換


Ⅴ.レドックスフロー電池の技術開発動向と長期エネルギー貯蔵(LDES)への期待

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
佐藤 縁 氏

 液体(主に水溶液)に電気を貯めることができる安全安心なレドックスフロー電池(RFB)は、研究開発が日米同時期に始まってからちょうど50年になる。本年2月に策定された第7次エネルギー基本計画の中に初めて長期エネルギー貯蔵(LDES)も入り、長期の電力貯蔵にふさわしい技術としても期待される。国内外および我々の最近の取り組みと動向をご紹介する。

 1.はじめに
 2.世界的な動き/大規模蓄電池の利用
 3.レドックスフロー電池(RFB)の原理、特徴、国内外設置例
 4.新しい取組
 5.LDESへの貢献と期待
 6.まとめ
 7.質疑応答・名刺交換

詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓

https://www.tic-co.com/seminar/20250418.html

 

2025年4月 9日 (水)

水曜俳句 季語「花衣(はなごろも)」のブログと2025年4月24日(木)開催「プラントモジュール工法の進め方・留意点と実際」セミナーのご紹介

水曜俳句  4月9日(水

 

花衣(はなごろも) 晩春

 

花見に出かけるときの女性の衣装をいいます。または、表が白、裏が桜色の「桜襲(さくらがさね)」の着物のことをいい、昔はそうした晴れ着を着て花見に出かけたそうです。

ほかにも、「鶯衣(うぐいすごろも)」「すみれの衣」「山吹襲(やまぶきがさね)」など、雅(みやび)やかな衣の季語が数多くあります。

江戸時代は特にあぜやかな小袖に身を包んで出かけたので、「花見小袖」「花の袖」とも呼ばれていました。

この頃の花見は、着飾った打掛(うちかけ)を桜の木の下で脱いで、弁当をくくっていた紐に通して桜の木に張り、花見幕としてかけたそうです。

富裕層は、正月の晴れ着より花見の着物に入れ込んだといわれています。
周囲に見せつけるように競った華美な着物と桜との饗宴は、花見客を楽しませたことでしょう。

 

 

 

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ

杉田久女

Chiyoda ooku 

千代田大奥 御花見」楊洲周延(ようしゅう ちかのぶ)(1838-1912)

楊洲周延, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で 

 

(担当:白井芳雄)

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☆本日ご紹介セミナー☆

2025年4月24日(木)開催

「プラントモジュール工法の進め方・留意点と実際」

                                         セミナー!

 

●日 時   2025年 4月24日(木)10:00~16:40

●会 場   東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
        ※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

 

●受講料   ◆受講料   49,940円【1名につき】
        (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
        ※テキスト代、消費税を含む


●主 催   (株)技術情報センター

 

https://www.tic-co.com/seminar/20250405.html

 

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

 

※アーカイブ受講可能
(当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.開催日より7~10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

 

★本セミナーでは、プラント建設プロジェクトにおけるモジュール工法の概要と進め方、ならびに回転機械及びその周辺機器の設計/据付/試運転等、遂行上の注意点、実際について、多くのモジュール関係の案件に携わられてこられた岡本氏、大和田氏の両講師より事例を交え詳説頂きます。
★講師のご両名ともご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

 

●セミナープログラム●

Ⅰ.プラントモジュール工法の概要について

日揮グローバル株式会社
エンジニアリング本部
空間設計部 部長
岡本尚子 氏

 プラントにおけるモジュール工法は、建設現場で上部構造や機器・配管を建設していく工法では無く、当該国以外を含めた製作工場で一定の単位でモジュール構造物を組み上げ、海上輸送・陸上輸送を通じてモジュール構造物を建設現場に輸送し、基礎に据え付けてプラントを完成させる、近年採用が増えている工法です。この工法は、建設コストの高い先進国、極地などの過酷な自然環境や紛争地帯近傍で大量動員が難しい地域や、洋上プラントにおいて、プロジェクト実現性を高める可能性を有します。本講座ではこのモジュール工法について概説します。

 1.モジュール工法とは
 2.何故モジュール工法か
 3.モジュール輸送とは
 4.陸上輸送への対応
 5.海上輸送への対応
 6.プラント設計
 7.モジュール製作ヤード
 8.現場工事
 9.製作・工事の工夫
 10.洋上モジュール
 11.モジュール化検討の流れ
 12.質疑応答・名刺交換

 ※講義内容は若干変更する可能性があります。

 (※途中、お昼休みを取らせて頂きます。)


Ⅱ.陸上モジュール工法におけるターボ機械・周辺機器への要求

日揮グローバル株式会社
エンジニアリング本部
メカニカルエンジニアリング部 回転機械グループマネージャー
大和田 健 氏

 建設地の環境負荷低減等を目的に、大規模なモジュール工法の採用が広がっています。その際の回転機及びその周辺機器の設計/据付/試運転等、遂行上の注意点を紹介します。

 1.陸上モジュール工法適用の要件
 2.陸上モジュール設置のターボ機械・周辺機器における設計上のポイント
 3.モジュールヤード/最終建設地での据付・試運転、及びモジュール輸送の実際
 4.質疑応答・名刺交換

 ※講義内容は若干変更する可能性があります。

詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓

https://www.tic-co.com/seminar/20250405.html

 

2025年4月 2日 (水)

水曜俳句 季語「残雪(ざんせつ) 雪形(ゆきがた)」のブログと2025年4月23日(水)開催「CO2からの合成燃料製造技術開発の動向と展望」セミナーのご紹介

水曜俳句  4月2日(水

残雪(ざんせつ) 雪形(ゆきがた) 仲春

日の当たらない木陰や薮の陰などに残る雪、除雪車が寄せていった道端の雪、屋根から下ろされた雪など、春になっても消え残っている雪を指し、仲春の季語です。

北国では、昼間、わずかに溶けても、夜の冷え込みで再び凍り、ざらざらとした「粗目雪(ざらめゆき)」になっています。

また山々に残って白く輝いている雪も「残雪」です。

山腹の雪の消え具合によってできる残雪の形を「雪形」といいます。

日本各地の雪形はそれぞれ固有の名前で呼ばれています。
例えば、常念岳の「常念坊」、駒ヶ岳の馬の形、蝶ヶ岳の羽を広げた蝶の形など、山の名前の元になっています。

また、昔は田植えや種まきの時期を知る目安とし、豊凶を占ったりもして農家に親しまれました。

爺ヶ岳に表れる「種まきじいさん」や、白馬岳の「代掻き(田んぼに水を入れ、土を砕いて平にしていく作業)馬」のように、田植えや種まきの時期を知る目安にされていました。

山の残雪は、ゆっくりと溶けて田畑を潤します。
雪山は天然のダムなのです。
水力発電にも利用されますので、火力発電の石炭に対して「白い石炭」とも呼ばれます。

 

雪形の常念坊が母に向く

田沢健次郎

 

Mount Jyonen from Azusa River 1996-04-29 

常念岳の雪形の常念坊、残雪部のほぼ中央に、
黒い姿のとっくりを手にした坊さんが見られます。

アルプス岳, CC0, via Wikimedia Commons 

 

雪形の代かき馬の汚れなき

武藤紀子

 

Sirokakiuma 

白馬岳を東南東から望む。左が山頂。中央に山名の由来となった代掻き馬の黒い岩肌。

 住友快左衛門, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

 

(担当:白井芳雄)

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☆本日ご紹介セミナー☆

2025年4月23日(水)開催

-5名【三菱ケミカル、立命館大学、ソニー知的財産サービス、
           同志社大学、クレハ環境】の講師がご登壇-
 「PFASの効率的除去・分離・分解・無害化処理技術」

                                         セミナー!

 

●日 時   2025年 4月23日(水)10:00~16:45


●会 場   東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
        ※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

●受講料   ◆1日受講   49,940円【1名につき】
        (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
        (午前と午後で受講者が異なる場合でも可)
        ◆午前(プログラムⅠ・Ⅱ)受講   35,200円【1名につき】
        ◆午後(プログラムⅢ・Ⅳ・Ⅴ)受講 38,500円【1名につき】
         ※上記全て、テキスト代、消費税を含む


●主 催   (株)技術情報センター

 

https://www.tic-co.com/seminar/20250415.html

 

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

 

※アーカイブ受講可能
(当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.開催日より7~10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

 

★本セミナーでは、午前(Ⅰ・Ⅱ)に、CO2を原料としたPtLによる液体燃料合成、熱機関での利用を考慮したCO2と再エネから作る合成燃料、午後(Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ)には、FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造とその触媒技術、e-メタノール合成技術と社会実装に向けたソリューション、膜によるCO2からのメタノール製造プロセスの高効率化・開発動向などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の方々がご来場されるか、オンラインかは、急な変更もございますため、恐れ入りますが下記にてご確認下さいませ(随時更新させて頂きます)。

 

●セミナープログラム●

Ⅰ.CO2を原料としたPtLによる液体燃料合成への取り組み

株式会社IHI 技術開発本部 技監
鎌田博之 氏

 ネットゼロ社会への移行に向けて、化石資源にかわりCO2を炭素源として捉え有価物として再利用するカーボンリサイクル技術の確立が必要である。触媒を使ってCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するCO2転換技術についてその原理と特徴を述べる。なかでもIHIが現在取り組んでいるCO2を原料としたフィッシャー・トロプシュ反応による化学原料や持続可能な航空燃料(SAF)向けの炭化水素合成プロセスについて紹介する。

 1.ネットゼロ社会への移行に向けた動向
 2.カーボンリサイクルによるCO2転換の原理と特徴
 3.IHIにおけるPtLによる炭化水素合成技術の開発
 4.実装に向けた課題と展望
 5.質疑応答・名刺交換


Ⅱ.熱機関での利用を考慮したCO2と再生可能エネルギーから作る合成燃料
 ~カーボンリサイクルエネルギー研究センターの取り組みを含めて~

茨城大学 工学部 機械システム工学科 教授
カーボンリサイクルエネルギー研究センター長
田中光太郎 氏

 茨城大学カーボンリサイクルエネルギー研究センターでは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、電化ができず、対応技術が存在しない燃料・熱利用領域のカーボンリサイクル技術を開発することを目的に研究を行っています。これまで、CO2・水素からの燃料合成、水素・アンモニア・合成燃料の利用に関する研究を推進してきており、これらにCO2回収に関する研究を新たに実施することにより、CO2を資源と考えるカーボンリサイクル(回収・合成・利用)に関する一気通貫した研究を推進してまいります。本講演では、カーボンリサイクルエネルギー研究センターの取り組みについてご紹介するとともに、熱機関に最適な合成燃料についてお話いたします。

 1.カーボンリサイクル技術の必要性
 2.カーボンリサイクル研究センターの取り組み
 3.熱機関の再確認
 4.燃料の燃焼反応
 5.熱機関の高効率化に資する燃料
 6.燃料合成に向けた触媒研究の一例
 7.燃料利用の視点から燃料合成に期待すること
 8.まとめ
 9.質疑応答・名刺交換


Ⅲ.FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造とその触媒技術

国立研究開発法人産業技術総合研究所
エネルギープロセス研究部門 
エネルギー触媒技術グループ 研究グループ長
望月剛久 氏

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、化石資源に代わり二酸化炭素を炭素源として活用し燃料等を製造するカーボンリサイクル技術の確立が求められている。本講座では、CO2から液体合成燃料(e-fuel)を製造する手法として、FT合成に着目しその概要・最新の開発状況・産総研での取組について解説する。

 1.液体合成燃料の必要性
 2.CO2から合成ガスの製造技術
  (1)逆水性シフト反応
  (2)電解反応
 3.合成ガスから炭化水素燃料の製造技術
  (1)FT合成反応概要
  (2)FT合成触媒
  (3)FT合成反応器
 4.産総研での取組
 5.質疑応答・名刺交換


Ⅳ.CCUプラットフォームとしてのe-メタノールとTOYOが進める社会実装

東洋エンジニアリング株式会社
次世代技術開拓部 プログラムリーダー
村上 遼 氏

 CO2とクリーン水素から合成されるe-メタノールは合成燃料及び化学品原料としての活用が期待できる。本講演では、CCUSにおけるメタノール利用の動向並びにTOYO独自の合成技術(g-Methanol™)とその社会実装に向けたソリューションを紹介する。

 0.イントロダクション
 1.メタノールのマーケット・社会実装ロードマップ
 2.e-メタノールとメタノール由来の合成燃料
 3.メタノールの合成方法
 4.社会実装に向けた課題とTOYOのソリューション
 5.質疑応答・名刺交換


Ⅴ.膜テクノロジーでCO2からカーボンニュートラル・メタノールを高効率に合成する
  (オンライン)

イーセップ株式会社 代表取締役社長
澤村健一 氏

 メタノールは常温常圧で液体であり輸送・貯蔵が容易であることから、カーボンニュートラルとなるCO2・H2原料由来の水素キャリアとしての利用も近年期待されている。従来型化学プロセスでは大規模でしか経済的に成立しない一方で、ほとんどの再エネ資源調達サイトは中規模以下であることから、分散型サイトでも成立可能な製造プロセスの開発が期待されている。本セミナーでは、近年の膜テクノロジーによるCO2からのメタノール製造プロセスの高効率化・開発動向について概説する。

 1.膜テクノロジーによるCO2からのメタノール合成開発動向概要
 2.脱水膜によるメタノール合成高効率化
 3.脱メタノール膜によるメタノール合成高効率化
 4.メタノールの水素キャリアとしての利活用・可能性
 5.今後の展開
 6.質疑応答・名刺交換(講師からお預かりした名刺と交換させて頂きます。)

詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓

https://www.tic-co.com/seminar/20250415.html

 

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