水曜俳句 季語「残雪(ざんせつ) 雪形(ゆきがた)」のブログと2025年4月23日(水)開催「CO2からの合成燃料製造技術開発の動向と展望」セミナーのご紹介
水曜俳句 4月2日(水)
残雪(ざんせつ) 雪形(ゆきがた) 仲春
日の当たらない木陰や薮の陰などに残る雪、除雪車が寄せていった道端の雪、屋根から下ろされた雪など、春になっても消え残っている雪を指し、仲春の季語です。
北国では、昼間、わずかに溶けても、夜の冷え込みで再び凍り、ざらざらとした「粗目雪(ざらめゆき)」になっています。
また山々に残って白く輝いている雪も「残雪」です。
山腹の雪の消え具合によってできる残雪の形を「雪形」といいます。
日本各地の雪形はそれぞれ固有の名前で呼ばれています。
例えば、常念岳の「常念坊」、駒ヶ岳の馬の形、蝶ヶ岳の羽を広げた蝶の形など、山の名前の元になっています。
また、昔は田植えや種まきの時期を知る目安とし、豊凶を占ったりもして農家に親しまれました。
爺ヶ岳に表れる「種まきじいさん」や、白馬岳の「代掻き(田んぼに水を入れ、土を砕いて平にしていく作業)馬」のように、田植えや種まきの時期を知る目安にされていました。
山の残雪は、ゆっくりと溶けて田畑を潤します。
雪山は天然のダムなのです。
水力発電にも利用されますので、火力発電の石炭に対して「白い石炭」とも呼ばれます。
雪形の常念坊が母に向く
田沢健次郎
常念岳の雪形の常念坊、残雪部のほぼ中央に、
黒い姿のとっくりを手にした坊さんが見られます。
アルプス岳, CC0, via Wikimedia Commons
雪形の代かき馬の汚れなき
武藤紀子
白馬岳を東南東から望む。左が山頂。中央に山名の由来となった代掻き馬の黒い岩肌。
住友快左衛門, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
(担当:白井芳雄)
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☆本日ご紹介セミナー☆
2025年4月23日(水)開催
-5名【三菱ケミカル、立命館大学、ソニー知的財産サービス、
同志社大学、クレハ環境】の講師がご登壇-
「PFASの効率的除去・分離・分解・無害化処理技術」
セミナー!
●日 時 2025年 4月23日(水)10:00~16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 ◆1日受講 49,940円【1名につき】
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
(午前と午後で受講者が異なる場合でも可)
◆午前(プログラムⅠ・Ⅱ)受講 35,200円【1名につき】
◆午後(プログラムⅢ・Ⅳ・Ⅴ)受講 38,500円【1名につき】
※上記全て、テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター
https://www.tic-co.com/seminar/20250415.html
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。
※アーカイブ受講可能
(当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.開催日より7~10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。
★本セミナーでは、午前(Ⅰ・Ⅱ)に、CO2を原料としたPtLによる液体燃料合成、熱機関での利用を考慮したCO2と再エネから作る合成燃料、午後(Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ)には、FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造とその触媒技術、e-メタノール合成技術と社会実装に向けたソリューション、膜によるCO2からのメタノール製造プロセスの高効率化・開発動向などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の方々がご来場されるか、オンラインかは、急な変更もございますため、恐れ入りますが下記にてご確認下さいませ(随時更新させて頂きます)。
●セミナープログラム●
Ⅰ.CO2を原料としたPtLによる液体燃料合成への取り組み
株式会社IHI 技術開発本部 技監
鎌田博之 氏
ネットゼロ社会への移行に向けて、化石資源にかわりCO2を炭素源として捉え有価物として再利用するカーボンリサイクル技術の確立が必要である。触媒を使ってCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するCO2転換技術についてその原理と特徴を述べる。なかでもIHIが現在取り組んでいるCO2を原料としたフィッシャー・トロプシュ反応による化学原料や持続可能な航空燃料(SAF)向けの炭化水素合成プロセスについて紹介する。
1.ネットゼロ社会への移行に向けた動向
2.カーボンリサイクルによるCO2転換の原理と特徴
3.IHIにおけるPtLによる炭化水素合成技術の開発
4.実装に向けた課題と展望
5.質疑応答・名刺交換
Ⅱ.熱機関での利用を考慮したCO2と再生可能エネルギーから作る合成燃料
~カーボンリサイクルエネルギー研究センターの取り組みを含めて~
茨城大学 工学部 機械システム工学科 教授
カーボンリサイクルエネルギー研究センター長
田中光太郎 氏
茨城大学カーボンリサイクルエネルギー研究センターでは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、電化ができず、対応技術が存在しない燃料・熱利用領域のカーボンリサイクル技術を開発することを目的に研究を行っています。これまで、CO2・水素からの燃料合成、水素・アンモニア・合成燃料の利用に関する研究を推進してきており、これらにCO2回収に関する研究を新たに実施することにより、CO2を資源と考えるカーボンリサイクル(回収・合成・利用)に関する一気通貫した研究を推進してまいります。本講演では、カーボンリサイクルエネルギー研究センターの取り組みについてご紹介するとともに、熱機関に最適な合成燃料についてお話いたします。
1.カーボンリサイクル技術の必要性
2.カーボンリサイクル研究センターの取り組み
3.熱機関の再確認
4.燃料の燃焼反応
5.熱機関の高効率化に資する燃料
6.燃料合成に向けた触媒研究の一例
7.燃料利用の視点から燃料合成に期待すること
8.まとめ
9.質疑応答・名刺交換
Ⅲ.FT合成によるCO2からの炭化水素燃料の製造とその触媒技術
国立研究開発法人産業技術総合研究所
エネルギープロセス研究部門
エネルギー触媒技術グループ 研究グループ長
望月剛久 氏
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、化石資源に代わり二酸化炭素を炭素源として活用し燃料等を製造するカーボンリサイクル技術の確立が求められている。本講座では、CO2から液体合成燃料(e-fuel)を製造する手法として、FT合成に着目しその概要・最新の開発状況・産総研での取組について解説する。
1.液体合成燃料の必要性
2.CO2から合成ガスの製造技術
(1)逆水性シフト反応
(2)電解反応
3.合成ガスから炭化水素燃料の製造技術
(1)FT合成反応概要
(2)FT合成触媒
(3)FT合成反応器
4.産総研での取組
5.質疑応答・名刺交換
Ⅳ.CCUプラットフォームとしてのe-メタノールとTOYOが進める社会実装
東洋エンジニアリング株式会社
次世代技術開拓部 プログラムリーダー
村上 遼 氏
CO2とクリーン水素から合成されるe-メタノールは合成燃料及び化学品原料としての活用が期待できる。本講演では、CCUSにおけるメタノール利用の動向並びにTOYO独自の合成技術(g-Methanol™)とその社会実装に向けたソリューションを紹介する。
0.イントロダクション
1.メタノールのマーケット・社会実装ロードマップ
2.e-メタノールとメタノール由来の合成燃料
3.メタノールの合成方法
4.社会実装に向けた課題とTOYOのソリューション
5.質疑応答・名刺交換
Ⅴ.膜テクノロジーでCO2からカーボンニュートラル・メタノールを高効率に合成する
(オンライン)
イーセップ株式会社 代表取締役社長
澤村健一 氏
メタノールは常温常圧で液体であり輸送・貯蔵が容易であることから、カーボンニュートラルとなるCO2・H2原料由来の水素キャリアとしての利用も近年期待されている。従来型化学プロセスでは大規模でしか経済的に成立しない一方で、ほとんどの再エネ資源調達サイトは中規模以下であることから、分散型サイトでも成立可能な製造プロセスの開発が期待されている。本セミナーでは、近年の膜テクノロジーによるCO2からのメタノール製造プロセスの高効率化・開発動向について概説する。
1.膜テクノロジーによるCO2からのメタノール合成開発動向概要
2.脱水膜によるメタノール合成高効率化
3.脱メタノール膜によるメタノール合成高効率化
4.メタノールの水素キャリアとしての利活用・可能性
5.今後の展開
6.質疑応答・名刺交換(講師からお預かりした名刺と交換させて頂きます。)
詳しい内容、お申込みはこちらから↓↓
https://www.tic-co.com/seminar/20250415.html
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