2026年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« TICブログ「絵画と俳句をつなぐ」2026年5月27日(水) | トップページ

2026年6月 3日 (水)

TICブログ「絵画と俳句をつなぐ」2026年6月3日(水)

伊藤若冲「動植綵絵(どうしょくさいえ)」と俳句ー其の捌

 

『大鶏雌雄図』の絵画から連想できる俳句のブログと2026年6月18日(木)開催「水素事業と技術開発への取組み・展望 」セミナーのご紹介

 

 

『大鶏雌雄図(たいけいしゆうず)』

It_jakuch__rooster_and_hen_colorful_real

142.3cm × 79.1cm  1759年 皇居三の丸尚蔵館所蔵

 伊藤若冲, Public domain, via Wikimedia Commons

 

 

『大鶏雌雄図(たいけいしゆうず )』

 

若冲の作品には珍しく、雄鶏(おんどり)と雌鶏(めんどり)が大きく描かれているだけで、雄鶏の背後にサッとはかれた土坡の線によって戸外であることが知らされます。
「動植綵絵」の中でも最もシンプルな構図が特徴の作品です。

 

構図がシンプルなだけに、若冲の「鶏、大好き!」な気持ちが表れ、鶏の持つ美しさ、逞しさを迫力十分に描いています。

 

中でも、鋭く切り立った雄鶏(おんどり)の鶏冠(とさか)の際立つ朱色は、赤色顔料の辰砂(しんしゃ)を塗りの厚みで濃淡をつけ、さらに染料の赤色や墨を加えて迫力ある表現がなされています。また、胴体に対して不自然な位置にも見える頚部、異様に大きな尾羽など、若冲ならではの大胆な表現がなされています。

 

漆黒の肢体が美しい雌鶏(めんどり)の羽毛は、墨一色で描かれているように見えますが、羽は数種類の墨を用いていると考えられていて、羽一枚一枚の艶の違いまで表し、多彩な墨を重ねた美しさは、ときに鮮やかな色彩よりも強く人を惹きつけます。

 

他の鶏を描いたと同様にこの作品でも、羽毛の表現は一切の重ね塗りがされてなく、複雑で緻密な彩色が、墨、胡粉(ごふん)、黄土(おうど)、代赭(たいしゃ)のみでなされていて、若冲の表現領域の深さに驚かされます。

 

また、雌雄ともにその眼には黒漆が使用されています。

 

若冲の禅の師、大典はこの作品に「聯歩祝祝(れんぼしゅくしゅく:仲良く並んで歩くめでたい様子)と題していて、雄鶏が「開運招福」、雌鶏が「夫婦円満」や「子孫繁栄」を象徴する縁起の良い吉祥画として知られています。

 

ここでは「鶏(にわとり)」と「卵」、「玉子」プラス季語で詠まれ句を季節順にとりあげました。

 

鶏の基本の季語は「冬」になります。
しかし、鳴く時や、どのような様子を詠むかによって季節は細かく分類されます。

 

1、「初鶏(はつどり) 新年

 

元旦の夜明けより早くに鳴く鶏のこと。
一番鶏は午前二時頃、二番鶏は午前四時頃に鳴くといわれています。

 

普段聞く声と異なるわけではないのに、元旦に一番鶏の声を聞くと、なにかあらたまった気分になるのは、その威勢の良い声が、元旦の清々(すがすが)さに通じているからでしょうか。

 

高知県の東天紅(とうてんこう)、新潟県の蜀丸(とうまる)、秋田県の声良(こえよし)などが長く大きな声で泣くことで知られています。

 

初鶏や動きそめたる山かずら
高浜虚子

 

初鶏にこたふる鶏も遠からむ
阿部みどり女

 


2、鶏合(とりあわせ) 勝鶏(かちどり) 闘鶏(とうけい) 晩春

 

雄鶏を闘わせて勝負を競う遊び。

中国で晴明節に行われていたものが、日本に伝来し、平安時代以降に宮中で流行しました。

 

室町時代には、朝廷・幕府における三月上巳(じょうし)の節句、三月三日の遊興の一つとされ、庶民の間でも外来種の軍鶏(しゃも)などを闘わせて賭けを伴った娯楽として行われていました。

 

現在、賭博としての闘鶏は禁じられていますが、競技としての愛好者がいます。

 

勝鶏の抱く手にあまる力かな
炭 太祇

 

闘鶏のばつさばつさと宙鳴れり
野澤節子

 


3、羽抜鳥(はぬけどり) 羽抜鶏(はぬけどり) 晩夏

 

鳥類の羽は六月から晩夏かけて冬羽から夏羽へと抜け替わります。
この頃の羽の調(ととな)わない鳥を羽抜鳥といいます。

 

雁や鴨類は飛羽である風切羽(かぜきりばね)まで脱落し、生え揃うまでの数週間は、まったく飛べなくなります。

 

鶏などは晩夏の頃が多いようですが、古い羽が抜けて新しい羽が生え揃うまでは威厳を無くした姿を晒すことになります。

 

首筋の今猶(いまなお)寒し羽ぬけ鳥
吉分大魯(よしわけ たいろ)

 

首伸ばし己たしかむ羽抜鳥
右城暮石

 


4、寒卵(かんたまご) 寒玉子(かんたまご)
晩冬

 

寒中に鶏が産んだ卵のこと。
ひと昔前までは家々で鶏やチャボを飼い、卵は貴重な栄養源として、またごちそうとして、大切にされていました。

 

鶏小屋の藁(わら)の中に産み落とされた卵を手のひらに乗せ、確かな重さと温かさを感じつつつ、湯気の立つご飯に割り入れ、醤油を垂らして混ぜたときのほっこりとした匂いは懐かしいものです。

 

ぬく飯に落として円(まど)か寒玉子
高浜虚子

 

寒卵清貧といふ昔あり
古賀まり子

 

私も詠んでみました。

急ぐ朝海苔寒卵馳走なり
白井芳雄

 

*************************************************************************

☆本日ご紹介セミナー☆

 

★本セミナーでは、水素サプライチェーンを構成する技術とそれらのコストおよび炭素集約度の評価事例から、各企業における水素事業と関連技術開発動向を中心に、具体的な取組み・展望などを含め、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★午前(プログラムⅠ・Ⅱ)のみ、午後(プログラムⅢ・Ⅳ・Ⅴ)のみのご受講も受け付けております。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

 

~講師5名:各企業の事例を含めた~
水素事業と技術開発への取組み・展望  セミナー

 

●講 師   一般財団法人エネルギー総合工学研究所
         カーボンニュートラル技術センター
         水素エネルギーグループ 部長
         石本祐樹 氏
 
●講 師   株式会社巴商会 イノベーション推進本部
         水素エネルギー事業推進部 プロジェクト推進課 課長
         魚住周平 氏
 
●講 師   三菱化工機株式会社 研究開発部 開発実装課長
         亀田吉典 氏
 
●講 師   東京ガスケミカル株式会社
         水素・カーボンマネジメント事業部長
         石倉威文 氏
 
●講 師   水素柱上パイプライン合同会社 代表社員
         久野博史 氏

 

●日 時   2026年 6月 18日(木) 10:00~16:50

 

●会 場   東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室》》 会場地図はこちら 《《
        ※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

 

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)は開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致しますが、
 配布できない資料(当日・投影のみ公開など)もございますこと、ご了承下さいませ。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

 

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.開催日より7~10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。
  ※一部分ボカシをかけての配信となる可能性がございます。

 

●受講料    ◆1日受講                 55,000円【1名につき】
          (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,000円)
          (午前と午後で受講者が異なる場合でも可)
          ◆午前(プログラムⅠ・Ⅱ)受講    38,500円【1名につき】
          ◆午後(プログラムⅢ・Ⅳ・Ⅴ)受講  39,600円【1名につき】
          ※上記全て、テキスト代、消費税を含む

 

●主 催   (株)技術情報センター

https://www.tic-co.com/seminar/20260612.html

 

 

●セミナープログラム●

 

Ⅰ.水素の製造・輸送技術の概要とそのコスト・炭素集約度評価

 本セミナーでは、国内や海外で水素製造を行い、輸送・貯蔵を経て需要先に水素等を供給する水素サプライチェーンを構成する技術とそれらのコストおよび炭素集約度の評価事例を紹介する。

 1.温室効果ガス削減に向けた水素等の重要性
 2.水素サプライチェーンの技術
 3.炭素集約度評価事例
 4.水素コスト評価事例
 5.質疑応答・名刺交換
(石本 氏)

 


Ⅱ.グリーン水素地産地消サプライチェーン構築に向けた動き

 2050年カーボンニュートラルを前提とした水素の導入拡大のため、巴商会はグリーン水素「HyGI」を積極推進している。
 本セミナーでは、当社における水素事業の概要および高圧ガス保安法から見た水素ガス(エネルギー)の取り組みについて紹介する。

 1.会社紹介
 2.取り巻く環境
 3.高圧ガス保安法の要求事項
 4.グリーン水素製造プラント工事・施工・点検
 5.巴商会の取り組み紹介
 6.まとめ
 7.質疑応答・名刺交換
(魚住 氏)

 


Ⅲ.三菱化工機の水素製造技術と二酸化炭素回収技術開発の取組み

 三菱化工機では約60年前より水素製造装置の建設を行ってきた。主力とする水蒸気改質法では二酸化炭素が含まれる排ガスが生じるため、近年ではカーボンニュートラル社会実現に貢献すべく二酸化炭素排出量の少ない水素製造技術に取り組んでいる。
 本セミナーでは三菱化工機が取り組んでいる種々の水素製造技術について紹介する。

 1. 会社紹介
 2. 三菱化工機の水素製造技術
 3. 水素利用技術
 4. 二酸化炭素回収技術
 5. 質疑応答・名刺交換
(亀田 氏)

 


Ⅳ.産業水素およびエネルギー水素・脱炭素技術導入の展開と取り組み
  ~東京ガスケミカル

 現在は水素・脱炭素社会実現に向けたアプローチが変遷する過渡期にある。産業用水素とエネルギー水素は扱いと展開が大きく異なっており、特にエネルギー水素の展開は当面実証的・総花的な状況が中心である。
 本セミナーでは産業向けおよびエネルギー向け水素・脱炭素の両面で知見を有する東京ガスケミカル水素供給事業の取り組みを紹介し、利用分野に応じて求められる供給形態、技術実装を含め概説する。

 1.水素の特徴・安全について
 2.脱炭素時代について
 3.複雑化するエネルギーについて
 4.水素の動向と産業用水素について
 5.東京ガスケミカルの取り組みについて
 6.質疑応答・名刺交換
(石倉 氏)

 


Ⅴ.都市インフラを活用した低圧水素ラストワンマイル供給の実証と社会実装モデル
 ―水素柱上パイプラインの実装に向けた技術検証と制度課題―

 カーボンニュートラルの実現に向け、水素の製造・利用技術は進展している一方で、「需要地まで安価かつ安全に供給する」ラストワンマイルの課題は未解決である。
 本講演では、都市インフラ(電柱・鉄道・港湾等)を活用した低圧・小径の水素輸送手法「水素柱上パイプライン」を取り上げ、その技術的成立性、安全設計、実証結果および制度課題を整理する。福島県浪江町および福岡市での実証・社会実装を踏まえ、輸送特性や安全性、多層的な管理手法を解説するとともに、東京都調査事業で検討した都市型供給モデルも紹介する。さらに関連法規との関係を整理し、社会実装に向けた方向性を提示する。

 1.背景とラストワンマイル課題
 2.水素柱上パイプラインの基本構想
 3.技術的成立性と輸送特性
 4.安全設計および管理システム
 5.実証および都市実装モデル
 6.制度課題と社会実装への展望
 7.質疑応答・名刺交換
(久野 氏)


- 名 刺 交 換 な ど -
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

« TICブログ「絵画と俳句をつなぐ」2026年5月27日(水) | トップページ

カテゴリ;セミナー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« TICブログ「絵画と俳句をつなぐ」2026年5月27日(水) | トップページ